大阪市の月経痛・生理痛の鍼灸治療は大阪市天王寺区のまり鍼灸院|女性鍼灸師で安心

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月経痛・生理痛

大阪天王寺・上本町のまり鍼灸院(女性院長)の
実績豊富なおすすめの鍼灸治療です。
月経中・後期や月経周期によって、
下腹部痛や腰痛、頭痛や身体の痛みの症状
に効果を発揮します。

鍼灸治療で月経痛・生理痛は改善する!

月経痛・生理痛に対する
鍼灸治療の有効性

中医臨床2013年6月第34巻第2号にて、当院の論文が掲載されました。

月経痛でお悩みの女性のために

今回の調査で、鍼灸治療により月経痛が改善することがわかりました。月経痛でお悩みの多くの女性の方に、鍼灸治療の効果が知っていただけるように、まり鍼灸院は日々の臨床に励んでおります。月経痛でお悩みの方は、是非一度、鍼灸治療を受けてみられませんか?

詳しくはこちらをご覧下さい

定義

月経時には、種々の症状が発生するが、特に下腹痛、腰痛を主とした月経時の痛みを月経痛という。通常日常生活に支障をきたすほどではないが、疼痛が強ければ、鎮痛・鎮痙薬などを使用する。また原因疾患に対する治療も行われる。

医学大辞典 南山堂 19版より

月経痛・生理痛でこのようなお悩みの方

  • 月経痛、生理痛にお悩みの方
  • 月経困難症でお悩みの方
  • 月経・生理に関する頭痛、腹痛、腰痛、その他身体の痛みの症状が気になる方
  • 月経痛・生理痛を根本的に治したい方
  • 薬を飲んでも月経痛・生理痛の症状が改善しにくい方

選ばれる理由

  1. 全日本鍼灸学会雑誌に論文が掲載されています。
  2. 数字に裏付けされた効果があります。
  3. 治療すればする程、月経痛・生理痛に効果があります。
  4. 根本的に体質から改善するため、月経痛・生理痛が緩和されます。
  5. その日の月経痛・生理痛の症状が鍼灸治療の前後により大きく緩和されます。
  6. 当院の院長が、鍼灸師や医師に講演をしております。

月経痛の種類は2つにわけられます

1. 機能性

婦人科疾患がない(骨盤内に器質性疾患はない)が、月経痛を伴うものです。
10歳代後半から20歳代前半以降に多くみられます。

痛みの原因
  • 巣機能の不安定から起こる
  • 子宮を過度に収縮させる
  • 子宮頸管の狭小

などが考えられます。

2. 器質性(続発性)

婦人科疾患がある。
30歳以降によくみられます。

痛みの原因
  • 子宮筋腫 子宮内膜症・卵巣嚢腫などの子宮疾患に伴い起こる
  • PMS(イライラする・気分が落ち込む・体調不良等の月経前緊張症候群)

などが考えられます。

東洋医学的考え

月経期の前後に周期的におこる小腹部(おへその下辺りの腹部)及び腰部の疼痛を「痛経」または「経行腹痛」といいます。気血が満ちて運行がスムーズに行われていれば、月経もスムーズに行われるのですが、滞ると疼痛が起こります。

月経痛に生じる共通点は『瘀血』!!

瘀血とは、血液の粘度が高くなり、流れが悪くなることによってスムーズさを失い、臓腑や経絡に停滞した状態です。東洋医学では「子宮筋腫」や「卵巣嚢腫」なども、瘀血が原因と考えます。

瘀血の主な症状
痛み
  • 下腹部、腰部、頭部、等におこりやすい
  • 刺痛(針で刺すようなチクチクした痛み)
  • 固定痛(痛む場所は固定し変化しない)
  • 圧痛(押されると痛む)
  • 夜間痛(夜に痛みが増悪する)
  • 拒按(触れたり、圧するのを嫌がる)
痛み以外の症状
  • お顔の色が黒い
  • お顔に肝斑ができやすい
  • 目の周囲にクマがある
  • 唇、爪、歯肉が暗赤色または紫色である
  • 皮膚が硬化し乾燥している(さめ肌)
  • 小腹部(下腹部)少腹部(鼡径部)の色素沈着
  • 腹腔内の腫瘤、(子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症 等)
  • 不正出血、内出血しやすい

などがあげられる

1. 気虚兼血瘀証 気虚症+血瘀症

気には「推動作用」気を全身に巡らす力と「温煦作用」身体を温める力等があります。気が不足することを「気虚」といい、「気虚」になると[推動作用」が低下する為、気を全身に送ることができなくなります。血は気に従う為、気の動きが低下して、全身の血流が悪くなります。また「温煦作用」も低下してしまう為、身体も冷えてしまい、さらに血流が悪くなってしまうのです。即ち「気虚」になると気の作用である「推動作用」「温煦作用」が低下して、身体が冷え、血流が悪くなり「瘀血」が形成されます。女子房(子宮・卵巣)に瘀血が形成された場合、月経痛(下腹部、腰部など)が生じやすくなります。

主な症状

瘀血の主な症状に加え、以下の症状がみられます。

気虚症状
  • 顔色が白い
  • 元気がない
  • 気力がない
  • 疲れやすい
  • 身体のだるさ
  • 倦怠無力
  • 喘息

など

肺気虚症状
  • 自汗(ずっと汗をかいている)
  • 呼吸が浅い
  • 無力な咳そう
  • 顔がむくみやすい
  • 懶言(話をするのがおっくう)
  • 声に力がない
  • 息切れしやすい

など

脾気虚症状
  • 立ちくらみ
  • 食欲がない(少量しか食べれない)
  • 味覚が鈍感で、濃い味を好むようになる
  • 消化不良をおこしやすい
  • 泥状~水様便がでる
  • 不正出血(疲労時)がある
  • 胃下垂などがある
  • 手足に力が入らない

など

腎気虚症状
  • 精神疲労しやすい
  • 物忘れがしやすい
  • 耳鳴りがある
  • 足腰がだるく無力
  • 足が冷えやすい
  • 頻尿、夜間尿がある
  • 帯下が多い

など

治則

「推動作用」と身体を温める作用「温煦作用」が低下してしまいます。血は気に従う性質がある為、「推動作用」が低下すると全身の血流が悪くなり、子宮や卵巣にも血の巡りが悪くなってしまいます。「温煦作用」が低下すると、身体が冷えてしまい、さらに血流が悪くなってしまうのです。つまり、気血が流れにくくなり「瘀血」ができやすくなるのです。鍼灸治療では、不足した気を補い、血流を良くして冷えを改善し、瘀血を取り去る治療をしていきます。

2. 血虚兼血瘀証 血虚+血瘀証

血虚の原因は

  1. 過労、慢性病やダイエットなどにより脾胃の臓腑機能低下による血の生成が不足する
  2. 出産や手術などで出血することで血が多く失われる
  3. 天性(生まれつき)による血の不足

が考えられます。これらが原因で身体の血が不足すると、水の少ない川のごとく血は流れる量が減り、全身に行き渡りにくくなります。血の流れる量が減ると、流れが弱いために身体に瘀血が生じます。これが経絡のつまりの原因となり、痛みを生じます。
この血虚兼血瘀の状態が、女子胞(子宮・卵巣)に現れると月経痛の症状がでやすくなります。

瘀血の主な症状に加え、血虚には2種類のタイプに分かれます。

①心血虚症状

東洋医学では、心は意識・精神を主っており、心≒脳と考えられています。したがって、心の機能が失調すると、心血不足により脳に栄養されないことが原因で物忘れをしやすくなったり、動悸や睡眠障害などの症状が現れやすくなります。
また心血の不足から脾の機能が低下すると①脾の運化作用(血液の源である食物からの栄養を吸収する作用)や②脾の昇清作用(水穀の精微=栄養と津液を肺に運ぶ作用)が上手く機能することができなくなります。この血を作る材料が不足することで、血の生成不足となり、結果、心へ血を供給(栄養)することができなくなります。この状態を心血虚と言います。心は全身に血を送るポンプのような働き(東洋医学では心は血脈を司るといわれている)をしている為、心血虚になると全身に流れる血の量が減少します。その為女子胞(子宮・卵巣)に十分に血が行渡らなくなり月経痛の症状が現れます。

主な症状
  • 疲れると動悸がする
    (心は血脈を主ります。心血不足により、身体の上部に栄養が行きにくくなり、顔色・舌に影響がでます。)
  • 疲れると眠りにくい
    (心は血脈を主ります。心血不足により、不眠症状が出やすくなります。)
  • 疲れると夢を多く見る
    (心は血脈を主ります。心血不足により、夢を多く見やすくなります。)
  • 物忘れをしやすい
    (心は血脈を主ります。心血不足により、身体の上部に栄養が行きにくくなり、物忘れをしやすくなります。)
  • 月経量が少ない
    (心は血脈を主ります。心血不足により、月経量が少なくなります。)
  • 月経周期が遅れやすい
    (心は血脈を主ります。心血不足により、月経周期が遅れやすくなります。)
治則
『心血補養』
心血が不足するとその心のポンプ機能も低下します。結果、全身に血(栄養)が行き渡りにくくなります。不足している心血を補い、全身に血を行き渡らせる心のポンプ機能を高めることで、女子胞(子宮・卵巣)にも充分に心血(栄養)を補うことができます。すなわち、心血を補う治療をすると、心血が充実し、心のポンプ機能が高まり、全身の血流が良くなる為、女子胞(子宮・卵巣)にも充分に血が補われ、月経痛の症状軽減につながります。
『補気養血』
血を作る源として脾気(食物から得られる栄養)と肺気(酸素から得られる)がります。これらの気が不足すると、生成する血の量は減少します。脾気と肺気を補う治療をすることで、血を充分に生成することができます。即ち、気を補うことで心血充を養えます。心血が充実すると、女子胞(子宮・卵巣)の栄養分である血も充実する為、経気の流れが良くなり月経痛の軽減につながります。
➁肝血虚症状

東洋医学において肝には大きく2つの作用があるとされています。1つ目は「蔵血を主る」血を貯え、血量を調節する作用があります。これは「蔵血作用」と言われます。2つ目は、「疏泄を主る」気・血・津液を全身隅々までよどみなく行き渡らせる作用があります。これは「疏泄作用」と言われます。肝血虚は1つ目のこの「蔵血作用」が低下した状態です。肝血の蔵血作用が低下することで全身の血量が減少して、全身に肝血が行き渡りにくくなります。また東洋医学では、肝は目に開竅します。筋を主ります。爪は東洋医学では五華に分類され、臓腑の気がその色沢に現れます。
従って肝の蔵血作用が低下した状態では、肝と深く関係する目、筋、爪に、血の不足による血虚の症状が出やすくなります。

主な症状
  • 目が疲れやすくなる
    (肝血は目に開竅します。肝血が不足することにより目へ供給される血がおいつかない為)
  • 筋がこわばりやすい・こむら返りになりやすい
    (肝血は筋を主ります。肝血が不足することにより筋へ供給される血がおいつかない為)
  • 爪が割れやすく弱い・色が紫色
    (五華即ち『五臓機能の良好な状態を表す部位』においては肝は爪に属するします。肝血が不足することにより爪へ供給される血がおいつかない為)
  • 月経の出血量が少ない
    (肝の蔵血作用は月経血も調整している為、蔵血作用が低下すると肝血が不足し、衝脈・任脈が充実しない為)
  • 月経の血色が薄い
    (蔵血作用が低下し、肝血が不足することにより栄養状態が悪くなり、血の生成も薄くなる為)
治則
『滋陰養血』
肝には、血量を調節する蔵血機能(血を貯え、血量を調節する作用)があります。
これらの機能が低下すると、全身の血量が減少し、全身に行き渡る血の量が不足します。
治療は滋陰を補い肝血を養う治療をします。即ち、血の源である水分を補い、肝血を養い肝の蔵血機能(血を貯え、血量を調節する作用)を向上し、充分な肝血を貯えることができるようになります。結果、女子胞(子宮・卵巣)を含む全身の血量を調節します。 経気の流れが良くなり月経痛の軽減につながります。

3. 気滞血瘀証 気滞+血瘀証

肝の働きとして気や血を全身隅々まで巡らせる作用があります。これを「疏泄作用」と言います。「疏泄作用」が低下すると、気の巡りが低下します。この状態を「気滞」といいます。局所や臓腑などで「気滞」により気が停滞し滞ることで血も滞り、全身に行き渡ることがでず、瘀血が発生します。この症状を気滞血瘀と言います。 女子房(子宮・卵巣)に気滞血瘀の症状がおこると、経血に塊や月経痛、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの症状が生じやすくなります。

主な症状
  • イライラして怒りっぽくなる
  • 胸や脇が張りやすい。
  • 体にシミや痣ができやすくなる。
  • 便秘(お腹が張って苦しい)
  • 月経中に小腹部(おへその下あたり)や少腹部(鼠径部あたり)
    に張ったような痛みがあり、触わると痛みが増悪する。
  • 経血はどす黒く、血の塊がある。
  • 爪は紫色または黒っぽい。
  • 舌の裏側に黒いうっ血した静脈が見られる。
治則
『行気活血』
肝の働きである「疏泄作用」を向上し、気をスムーズに全身にまで巡らせることで(行気)血が停滞し滞っている状態を解消する(活血)治療を行います。
血は気に従う性質がある為、気を巡らせることで局所や臓腑などで停滞していた血が巡りはじめます。
『活血化瘀』
全身の血を活性するツボを用いて血の流れを良くする(活血)治療により、瘀血を動かし除く(化瘀)治療をしていきます。結果、女子胞(子宮・卵巣)でも血が巡り、月経痛の軽減につながります。

4. 寒客血脈証

作成中

5. 血熱博結証

作成中

多くの女性が月経痛に悩まされています!!

女性にとって月経は、思春期から更年期まで30~40年間経験するライフサイクルの一部です。
個人によって症状の程度はあるものの、月経時に感じる様々な症状、特に下腹部痛や腰痛、頭痛などを主にとした月経時の痛みは、多くの女性が感じておられます。
疼痛がつらい場合は、鎮痛剤などを使用せざるおえない方や、日常生活に支障をきたす方も少なからずおられます。

評価方法

月経周期中の最大の痛みをNRSにて評価(下腹痛、腰痛、頭痛、身体痛)した。NRSは、最大の痛みを10、痛みなしを0として11段階で自己評価してもらいました。

来院当日の痛みの変化

痛い!その時1回の治療でこんなに改善!!

「痛い時に鍼灸治療を受けると、次の月経痛・生理痛が楽になっていきます」と多数のご意見をいただいております。

来院時に月経痛を感じられる患者様に113名に来院当日の治療前後の痛みをお伺いしましたところ、1名は同スコアでしたが、全員に改善がみられました。

痛みの変化

月経痛は鍼灸治療で軽減されます!

治療前から1クールまで鍼灸治療を行った結果です。

下腹部・腹痛

下腹部痛は改善しました!!
治療を重ねる毎に改善度は高くなっています。

下腹部痛

腰痛

腰痛は2クール目の月経には改善し、3クール目でも維持することができています。
治療を重ねる毎に改善度は高くなっています。

腰痛

頭痛

頭痛については、改善する方とそうでない方はおられますが、平均値の数値は改善されています。

頭痛

2013年に院長と共同研究者の関西医療大学坂口俊二准教授とで「月経随伴症状に対する鍼灸治療の効果」について論文を書かせて頂いております!

他にも月経に関することでお悩みがございましたら、どんなことでもご相談くださいませ。一緒に解決して参りましょう!

料金

全身治療

全身治療にて全身の気血津液の流れを良くして、婦人科・不妊症・冷え症などに効果のある治療を加えるものです。

全身治療 1回 12,000円(毎回払い)
鍼治療+お灸 or 吸角(吸玉)
  1. 鍼は刺す鍼と、刺さない鍼が選択できます。
  2. 鍼治療なしで、吸角(吸玉)のみの治療もできます。
  3. 血流が滞っている場所には内出血ができる事があります。

おすすめ骨盤血流調整(婦人科・不妊症・冷え症)コース内容

骨盤血流調整コースは、全身治療にて全身の気血津液の流れを良くして、更に骨盤の血流を改善し、婦人科・不妊症・冷え症などに効果のある治療を加えるものです。

骨盤血流調整コース 10回 70,000円(回数券制)
婦人科・不妊症・冷え症
※加えて別途、全身治療代12,000円が毎回発生します。
※1回のみお試ししていただけます。(1回8,000円+12,000円(全身治療分))
  • このコースをうけていただくにあたり、全身治療を併用していただくことになりますので、全身治療代金が別途かかります。
  • 効果は1回でも実感できますが、体質改善効果を実感して頂くためには個人差はありますが10~30回受けていただく事をおすすめします。

キャンセルポリシーについてはこちら

患者様の声

激しい生理痛 (全身治療+骨盤血流調整コース併用)【N.H様 40代】

私が、まり鍼灸院に通い始めたのは、今までに経験したことのない生理痛が続いたからです。
昨年の秋、朝目覚めると腹痛が。
いつもの生理痛と思いながら家事をしていると、立っていられない程の痛みから始まり、寒気や吐き気、あぶら汗、そして座る事も寝ころぶ事もできなくなりトイレで倒れてしまいました。
その後、痛み止めを飲み数時間後にはかなり痛みは治まり、翌日からは通常だったため「ひどい生理痛だったな。」と考えていました。
しかし翌月も同じ状況が起こり、病気が心配というよりはあの痛みを2度と経験したくないとの思いで婦人科を受診しましたが何も異常がないため治療もできず・・・
その時たまたま肩こり腰痛治療で訪れたのが、まり鍼灸院でした。
初めて治療の時に骨盤血流調整コースの話を伺い、2回目の治療の際に試してみることにしたのですが・・・
なんとたった1度の治療だけであのひどい生理痛が再発することなく現状に至っています。
現在も骨盤血流調整コースで通っていますが、身体の不調時は不眠でも蕁麻疹でも魔法の鍼で治して頂いています。
「もっと早く訪れたかった」と言う自分の思いもあり、知人にも鍼灸治療を勧めていますし、もっともっと鍼灸の事が広まり、何かで辛い思いをしている方が鍼灸院を訪れる機会が増えると良いなと思います。

月経痛・生理痛 患者様の声はコチラ

よくある質問

Q1. 月経痛・生理痛を改善するためには、鍼灸治療は有効ですか?

はい、有効です。鍼灸治療は身体の根本から体質改善する為、月経痛・生理痛の少ない体質になります。

Q2. 月経中に鍼灸治療を受けても良いですか。

はい、大丈夫です。月経中に鍼灸治療を受けていただくことで、月経血の流れが良くなります。月経中の方がより、鍼灸治療の効果がお分かりいただけるかと思います。更に、次の月経時に月経痛・生理痛が緩和されやすいです。

Q3. 月経痛・生理痛に効果があるコースはありますか。

月経痛・生理痛がひどくなる原因の1つとして、骨盤内の血流の循環が滞っていることが考えられます。当院では、骨盤内の血流を改善する目的とした骨盤血流調整コースをオススメしております。

よくある質問一覧はコチラ

月経痛・生理痛に対する鍼灸治療の有効性

Ⅰ. はじめに

月経随伴症状の中で訴えの多い下腹痛・腰痛等の痛みに着目し、月経随伴症状を有する当院患者247名に対して診療録3年間を後ろ向きに調査した。月経は女性にとって思春期から更年期まで30~40年間経験するライフサイクルの一部である。個人によって症状の程度の差はあるが、痛みが少しでも軽減できる方法が知らしめることは重要である。今回、鍼灸治療により月経痛が軽減できる結果が得られたので報告する。

Ⅱ. 研究方法

1.対象

2009年1月~2012年10月(39ヵ月)に本院に来院した初診患者で月経随伴症状に悩みを持ち、治療を1回目の月経周期終了まで継続し患者247名(平均年齢35.6±7.2歳)。対象者を原因から器質性群66名(平均年齢38.0±5.9歳)(表1)と、機能性群181名(平均年齢34.7±7.4歳)に分けて検討した。来院時の月経痛については、痛みのある当日に来院して、データを入手できた113名。

2.方法
  1. 初診時に前回の月経周期(以下0クール)、治療開始後1回目の月経周期終了後(以下1クール)に調査。効果判定には秋山らの月経随伴症状日本語版Menstrual Distress Questionnaire(MDQ)の痛み因子の得点と因子を構成する6項目の各得点(月経前・中)を調査。
    ※MDQとは月経随伴症状47症状中「44.食べ物の好みが変る」のみを除いた8つの下位尺度46項目から構成され各項目は「症状なし」から「強い」の4件法で解答してもらい、0~3点の順度得点に換算した。痛みの6項目については(下腹痛、腰痛、肩・頚痛、疲れやすい、頭痛、身体痛)であった。
  2. 月経周期中の最大の痛みをNRSにて評価(下腹痛、腰痛、頭痛、身体痛)。NRSは、最大の痛みを10、痛みなしを0として11段階で自己評価してもらった。
  3. 来院時の月経痛に対して治療前後の痛みの変化をNRSにて評価。

Ⅲ. 結果

対象者は30代、40代が多かった。群別の年齢構成は、器質性群は機能性群より40代で人数が多かった。
また、1クールでの鍼灸治療回数は平均2.2回であった。

  1. 痛み因子の合計得点の変化(図1)
    機能性群・器質性群ともに月経前・中において0クール・1クールを比較した結果、スコアが有意に改善した。
  2. 「痛み」因子を構成する6項目の得点変化(図2・3)
    下腹部痛・腰痛は機能性群の月経前・中と器質性群の月経前・中のすべてのスコアが有意に改善した。月経前において、機能性群は体痛を除く5項目、器質性群は、下腹痛・腰痛・疲れやすい、の3項目においてスコアが有意に改善した。
  3. NRSによる月経周期中の最大の痛み(図4)
    機能性群では体痛を除く頭痛、下腹部痛、腰痛においてスコアが有意に改善。器質性群では下腹部痛、腰痛の2項目でスコアが有意に改善した。平均値ではすべて改善がみられた。
  4. 器質性群と機能性群の群間比較(表2)
    器質性群と機能性群を群間比較として0クールと1クールで分析した結果、0クールは月経前の「体が痛い」のみ、1クールは月経前の「腰痛」「体が痛い」、月経中の「体が痛い」に有意差が見られた。
  5. 来院時月経痛の変化(図5・6)
    来院時月経痛は治療前から治療後で大きく改善がみられた。治療前後で同スコアだった1人を除き全員改善した。月経痛は1回の治療で改善できることが示唆された。

Ⅳ. 考察

鍼灸院に月経痛を主訴として来院する患者は少ない。今回の調査でも3%程度であった。
しかし当院における先行調査において、初診患者533名中、月経随伴症状を悩みに持つ者は322名(60.4%)と、多くの女性が悩んでいるのが伺える。
つまり、今回の調査内容を一般女性に伝える方法を確立することも必要である。
また、今回の調査で機能性は器質性より痛みが改善しやすいことがわかった。
しかし、臨床上の感覚ではあるが器質性の患者も治療を重ねると、月経痛を始めとする月経随伴症状が治療回数に比例して改善していると感じている。
今後、器質性については追跡調査を実施して鍼灸治療の加重効果を確認していきたい。

引用:中医臨床2013年6月第34巻第2号P142-147

データ分析

婦人科疾患をお持ちの方の内訳(n=66) 表1
疾患名 人数
子宮筋腫 33
子宮内膜症 6
チョコレート嚢腫 6
卵巣嚢腫 6
多のう胞性卵巣 4
子宮頚がん 3
子宮ポリープ 2
子宮癒着 1
子宮上皮内癌 1
多のう胞性卵胞 1
子宮口ビラン 1
その他 2
合計人数:66人

婦人科疾患の中では、子宮筋腫が33名で最も多いです。

1.痛み因子の合計得点の変化 (図1)
  • 機能性群
  • 器質性群

機能性群・器質性群ともに月経前・中において0クールと1クールを比較した結果、鍼灸治療によりスコアが有意に改善しました。統計学的にも大多数の方が改善されています。

2.「痛み」因子を構成する6項目の得点変化
<月経前> 図2

機能性群

器質性群

有意に改善がみられたもの
機能性群 → 下腹部痛・腰痛・肩頚・頭痛・疲れやすい
器質性群 → 下腹部痛・腰痛・疲れやすい
<月経中> 図3

機能性群

器質性群

有意に改善がみられたもの
機能性群 → 下腹部痛・腰痛・疲れやすい
器質性群 → 下腹部痛・腰痛

下腹部痛・腰痛は機能性群の月経前・中と器質性群の月経前・中のすべてのスコアが有意に改善しました。
結果より、月経前の症状の方が月経後と比べて両群どちらも、鍼灸治療により改善した項目は多かったです。

3.NRSによる月経周期中の最大の痛み (図4)
機能性群(婦人科疾患無)

機能性群

痛みの6項目 0クール 1クール
肩・頸が凝る 2.3±0.6 2.2±0.6
頭痛 2.2±0.6 2.0±0.5
下腹部痛 1.9±0.6 1.8±0.5
腰痛 2.0±0.8 1.8±0.5*↑
疲れやすい 2.2±0.6 2.0±0.6
体が痛い 0.8±0.4 1.8±0.4
器質性群(婦人科疾患有)

器質性群

痛みの6項目 0クール 1クール
肩・頸が凝る 2.5±0.6 2.2±0.6
頭痛 2.1±0.5 1.8±0.6
下腹部痛 2.0±0.5 1.8±0.5
腰痛 2.3±0.6 2.2±0.6
疲れやすい 2.4±0.6 2.1±0.6
体が痛い 2.1±0.5 2.1±0.5
有意に改善がみられたもの
機能性群 → 頭痛、下腹部痛、腰痛
器質性群 → 下腹部痛、腰痛

機能性群・器質性群どちらも、下腹部痛と腰痛において有意に改善し、統計的にも大多数の方に効果がみられました。

4.器質性群と機能性群の群間比較(表2)
〈月経前〉
機能性群(婦人科疾患無)
痛みの6項目 0クール 1クール
肩・頸が凝る 2.3±0.6 2.2±0.6
頭痛 2.2±0.6 2.0±0.5
下腹部痛 1.9±0.6 1.8±0.5
腰痛 2.0±0.8 1.8±0.5*↑
疲れやすい 2.2±0.6 2.0±0.6
体が痛い 0.8±0.4 1.8±0.4
器質性群(婦人科疾患有)
痛みの6項目 0クール 1クール
肩・頸が凝る 2.5±0.6 2.2±0.6
頭痛 2.1±0.5 1.8±0.6
下腹部痛 2.0±0.5 1.8±0.5
腰痛 2.3±0.6 2.2±0.6
疲れやすい 2.4±0.6 2.1±0.6
体が痛い 2.1±0.5 2.1±0.5
〈月経中〉
機能性群(婦人科疾患無)
痛みの6項目 0クール 1クール
肩・頸が凝る 2.2±0.6 2.1±0.6
頭痛 2.0±0.5 1.8±0.5
下腹部痛 2.2±0.6 1.9±0.5
腰痛 2.2±0.6 1.9±0.5
疲れやすい 2.1±0.6 1.9±0.5
体が痛い 2.1±0.4 1.9±0.4
器質性群(婦人科疾患有)
痛みの6項目 0クール 1クール
肩・頸が凝る 2.4±0.6 2.1±0.6
頭痛 2.1±0.5 2.1±0.6
下腹部痛 2.2±0.5 2.0±0.5
腰痛 2.3±0.6 2.0±0.6
疲れやすい 2.4±0.6 2.1±0.6
体が痛い 2.1±0.5 2.0±0.5
有意に改善がみられたもの
  • 月経前
    0クール → 「体が痛い」
    1クール → 「腰痛」 「体が痛い」
  • 月経中
    1クール → 「体が痛い」

「体が痛い」「腰痛」について機能性群は器質性群に比べて改善が早いことがわかりました。

5.来院時月経痛の変化(図5・6)

月経痛の変化

月経痛の治療後部位別変化

来院時月経痛は治療前から治療後で大きく改善がみられました。治療前後で同じスコアだった1人の方を除き、全員の方に改善が見られました。なんと、月経痛は1回の治療で改善できることがわかりました。